離婚を決意させた息子の言葉
私は夫にモラハラをされていることに気づかず、10年間の息苦しい結婚生活を送りました。
「モラハラ」というものを知り、自分がその被害者だということに気づいてからも、将来の生活や子供の気持ちなどを考えると、なかなか離婚を決意することができませんでした。
しかし、最終的に私が離婚を決意するきっかけとなったのは、息子のある言葉でした。
モラハラは家庭内で起こる
モラハラは、第三者の目に触れない場所、家庭内で起こります。
そのため、家族しかそのモラハラの存在に気づくことができません。
私の場合、一緒に住んでいた家族はモラハラ夫(モラ夫)と子どもたち。
子供たちは、私がモラハラをされている現場を日常的に見ていたのです。
当時小学生になっていた娘の目の前で、何十分も立たされて説教を受け、当時幼稚園児だった息子の目の前で、モラ夫からの電話を立ちつくして受けながら、何十分も説教を聞いている姿を、いつも子どもたちは見ていました。
「ぼくがママのことを守ってあげる」
ある日、モラ夫からいつものように電話ごしに説教をされたあと、私は電話を持ったまま泣いていました。
すると、私が電話をしている間、ずっと私の足にくっついて離れなかった息子が言ったのです。
「ママ、ぼくがママのことを守ってあげるからね」
その言葉を聞いたとき、まず最初に、とても驚きました。
まだ幼稚園に通っている、こんなに小さな息子が「守ってあげる」などという言葉を発したこと。
そして、私が電話でなにを言われているのか、されているのか、理解していないだろうと思っていたのに、私の様子から息子は「ママが嫌なことをされている」とわかっていたこと。
そんな驚きのあとに、私のなかにこみ上げたのは、
息子への愛情と、そして、息子に申し訳ないという気持ちでした。
子どもたちのこころを守る
娘の目の前で説教されたり、息子の目の前でモラ夫に謝ったり、涙を流したり、そんなとき、私は自分のことだけで精いっぱいでした。
私のそんな姿を、子どもたちが見ているのだという考えがすっかり抜けていました。
そうなのです。
いつも、家の中には、加害者である夫と被害者である私だけではなく、子どもたちもいたのです。
息子にかけられた言葉によって、わたしは子どもたちへの愛情を再確認し、そして、子供たちを守らなければならない、このままの状況で過ごすことは、子どもたちのこころに、そして将来に、大きな悪い影響を与えてしまう、ということに気づきました。
母親が幸せに生きていない、そしてきっと父親も幸せではない、そんな両親のもとで子どもたちを育てたくない。
娘にも変化が・・・
きっかけになったのは息子の言葉でしたが、思い返してみると、娘にも変化は現れていました。
それは、父親(モラ夫)の前では話をしなくなっていたこと。
父親がいないときには、小さい頃と同じようにふざけて笑っているのに、父親が現れた途端に、すっと話をしなくなり、顔が無表情になるのです。
自分の気持ちをはっきり主張することが少なく、弟に比べるとおとなしいタイプの娘なのですが、子どもたちの様子に気を配るようになって、そんな静かな変化が娘にも起きていたのだと、やっと気づくことができました。
子どもたちの現在
離婚したことによって、子どもたちがどうなったのか。
息子は小学生になって、言葉遣いも荒くなり、ふざけながらキックやパンチを母に繰り出しては日々攻撃しています(笑)。
そして娘は、年齢の割に幼いんじゃないかと思えるほど、弟とふざけながら毎日楽しそうに、おちゃらけながら暮らしています。
「あれ~?ママを守ってくれるんじゃなかったかなぁ~?」と思いながらも、
「ママを守るんじゃなくて、まだまだ、ママに守られてていいんだよ」
そう思いながら、子供たちの成長を見守っている日々です。
まだまだ甘えん坊でぐずってばかりの息子ですが、「ママだいすき」と書いてある手紙や手作りの花束なんかをいつもプレゼントしてくれるんですよ^^
モラハラに悩んでいるあなたへ
いまは胸が苦しい生活を送っているかもしれません。
自分に自信がなくなっているかたもいることでしょう。
でも、だいじょうぶ!
あなたは幸せな未来に進んでいける力を持っています^^
どうかあきらめずに、笑って過ごせる人生を手に入れましょう!